新たな671日目
「ねえ、ガルボ、ドンドン落ちていってるよ」「あんた、そんなに乗り出して、よく下を覗けるわね。わたし、ここにいるだけで足の震えが止まらないのに」「なにね、普段から山で鍛えてるから、このくらいは平気さ」「本当なの?アイガーでも登れるの?」「まあ、そこまでは無理だけど、ある程度なら」「どうも嘘っぽいな。正直おっしゃいよ。梯子に登るくらいが関の山だってさ」「同じ山でもえらい違いだなあ。まあ、あながち嘘ではないんだけどね。あっ、ほらまた落ちていった」「落ちる、落ちるって、あんた、こんな時期に連呼してると、議員さんからドヤされるわよ」「だって本当のことだからいいじゃないか。議員といえば、元総理大臣の麻生太郎がね、長野県の松本だったかの街頭演説で、『この2年で株価は1万7千円まで上がった。円安にも振れた。その結果として、企業は大量の利益を出している。出していないのは、よほど運が悪いか、経営者に能力がないかだ』と云って顰蹙をかっているの知ってる?」「知らないわよ」「いま、確かに株価は1万7千円台後半だし、円なんて昨日は下げ幅拡大で一時120円06銭にまで安くなったんだよ。そりゃあ、輸出産業の大企業は、これだけで相当儲かっているはずだよ」「でも、輸入に頼ってる中小企業は大変でしょう?」「まあ、そこだけ云えばそうだろうけど、資産を巧く運用してれば、そちらである程度収益が上がるんじゃないかな」「そりゃあ、資産が沢山あればの話でしょう。裕福な企業ばかりじゃないんだから!」「そういうこと。だから現実はそう巧くはいかないと思うけどね」「偉そうにそんなこと云って!だったら、あんた、どれだけ儲けてくれてるの?」「えっ、痛いところ突くなあ。庶民はそうもいかないよ」「あら、突然庶民なのね」「まあそのうち6億当てるから、待ってなよ。年収2千万で30年!」「それ、どっかで聞いたわよ。ところで、ドンドン落ちてるっていうの、もしかして、円のことなの?」「鋭い。よく判ったね」「何だ。それ聞いて、ほら、足の震えが止まったわ」「やっぱり円だけに、丸く収まります」「・・・?」
この記事へのコメント
麻生さん、行ってはりましたね。
儲かってるのは一部の大企業ばっかりで。。。
私の会社なんぞ。。。もう全然です。。。
とほほです。
まあ、麻生さんは、お金の苦労は全く知りませんからね。
お後がよろしいようで。
今日の落ちは上手く まるまった! いやまとまった!
ジェイク君達の落語調の会話は楽しいし、
いろいろ勉強になるけど、
俺達 能無しで貧民は大きな流れの中で翻弄されるだけ!
お父が言ってたけど、額に汗して働くか、
頭脳労働で糧を得るか?
株や為替の乱高下で儲けるなんて、どこかおかしい?
働きもしないでみんなが儲かって行けるって、
ヤッパシ、おかしいと思うワン。
確かにそうですが、残念ながらそれが資本主義というものです。
これに対して、仏経済学者トマ・ピケティ氏は異例のベストセラー『21世紀の資本論』のなかで「競争は必要だが、格差が広がり過ぎれば階層が固定され、経済の活力を奪う」と警鐘を鳴らしていますよね。
日本について言えば、戦争で再スタートして、ようやく成熟したことの証でもあると思います。
けっして良いこととは思いませんが。
社会の求心力が失われて、それを糊塗するために、ナショナリズムを高まりますからね。
ね、ジェイクくん。
ご明察、恐れ入ります。
さあ、選挙結果を受けて、どのように舵がきられるか?(JAKE)